DOUJIN SPIRITS

稀腐人の二次創作イラスト・マンガ・小説を公開するブログです

爆ベイ パラレル小説 PRECIOUS HEART P-Ver. ❾ ※18禁

第九章 翌朝一番に朋成からもたらされた報告は天馬を唖然とさせた。 「……今日退院するって?」 「ええ。今朝早くに伯母から連絡がありました。検査の結果はまったく問題なしで、病院側としても早くベッドを空けて欲しいみたいで。あそこは入院を待っている患…

爆ベイ パラレル小説 PRECIOUS HEART P-Ver. ❽

第八章 警察からの通報を受けて、生徒同士の、他校生を巻き込んでの乱闘騒ぎが知れると、学園は文字通り、蜂の巣をつついたような騒ぎになり、緊急の職員会議が開かれて職員一同が召集された。 事の次第は瞬く間に学校中に知れ渡ったが、当事者の一人が入院…

爆ベイ パラレル小説 PRECIOUS HEART P-Ver. ❼

第七章 それから二日続けて天馬は学校を休んだ。小学校から皆勤賞続き、健康体だけが取り柄の彼には考えられない事態だった。 期末テストは何とかクリアしたが、以来、天馬の生活は荒れていた。 練習にはろくに顔を出さない。 たまに来てもぼんやりとして、…

爆ベイ パラレル小説 PRECIOUS HEART P-Ver. ❻

第六章 泣きたくなるのを堪えながら、天馬は放課後の集会に出席した。会場の視聴覚室には氷川の姿もあって、彼が視界に入らないような場所を選んで座る。 文化祭実行委員のうちの数名がBBF専任、大会運営の中心となるわけで、彼らは今も黒板の前に立ち、…

爆ベイ パラレル小説 PRECIOUS HEART P-Ver. ❺

第五章 水谷楽器から少し行ったところに『Zodiac』という喫茶店がある。高校生がよく行くファーストフード店でもなく、流行りのカフェスタイルでもない、古臭くていくらか寂れた感じのするこの店はマスターの好みで選曲された「あの頃のロック」がいつ…

爆ベイ パラレル小説 PRECIOUS HEART P-Ver. ❹

第四章 小窓を背にした位置にあるのはドラム、その右隣にはギター、左隣にはベースがそれぞれのアンプを従えるように立ち、ドラムと向かい合うようにキーボードが置かれているがそれは部屋が狭いからで、本来の位置はドラムとベースの間、舞台での配置はそう…

爆ベイ パラレル小説 PRECIOUS HEART P-Ver. ❸

第三章 「……天馬、天馬ったら、どうしたの? ぼんやりして」 机で頬杖をつき、あらぬ方向を見ていた天馬を不審そうに恭介が覗き込む。 「へっ? あ、ああ、わりぃ」 「次、音楽室だよ。教室移動しなきゃ」 音楽、美術、書道といった芸術系の三教科の中から、…

爆ベイ パラレル小説 PRECIOUS HEART P-Ver. ❷

第二章 その日の放課後、結束を固めたばかりだというのに、次々と仲間たちにフラれた天馬はムッとした表情で廊下を歩いていた。 『申し訳ありません、委員会があって……』 『これからデートなんや』 『バイトが入っているんだ、悪い』 ──そんな調子で、みんな…